2018年9月2日日曜日

 今日は雨が降っていたので、朝早くから図書館に行くのはやめて少し雨が落ち着いた頃に、姉から紹介された表参道の「ウィメンズプラザ」に向かうことにした。地図を適当に見ながら走る。雑誌から飛び出てきたような女のこや男の子が歩いている中を髪の毛が乱れた私が自転車で走り抜ける。

 「なんのために?」
 「おべんきょー」
 「勉強ばかり。人生を楽しむことも大事なんじゃない?若いころにしかできないようなこともたくさんあるよ。」
  
  そうね。そうかもしれない。いや、きっとそうだ。私は「若い頃にしかできないようなことを」一切せずに、髪の毛もとかさずに、自転車を走らせて、やれ帝国主義だとか、女嫌いの歴史だとか、そういうことについてばかり読んで、「ああ、こんなこと老後にやればよかったかな」と思うのかもしれない。

 でもね、私は18歳の時に「青春なんて捨ててやる」って思ったの。ババアになったときに自分を好きになれることが大事だと私は思っていたの。でね、少しずつだけど、好きにはなってきてる。大陸が少しずつ移動するようなスピードで、少しずつ自分を好きになっていく。だから死ぬ頃に誰にも愛されていなかったとしても自分自身で自分を憎んでいなかったら、なんとか生きていけるかなと思っている。
 
 なんて考えていたらまた自転車がパンクしてしまい表参道の自転車屋さんに入る。顔色の悪いおじさんに、「ちゃんと空気入れてる?」と聞かれる。「抜けた時には」「こういう自転車は、常に空気がママチャリの二倍必要なんだよ。だから、抜けた時に入れたんじゃ遅いんだよ。」 タイヤの交換を進められて抵抗する。「まだ、使えるんだったらチューブの交換にしておいてください。」

 タイヤの交換は下北沢でやりたいから。表参道や原宿を走ってると私が住んでる街のすぐそばに「クールな街」があることに気がつく。他人事のようにそういう風景を見つめる。池の上につくとなんだかほっとする。自転車で坂道をのぼっていて、金髪の可愛いおなのこと目があう。彼女が私の名前を呼ぶ。いつもいってる美容院のスタッフの女の子だった。
 

0 件のコメント:

コメントを投稿