2018年7月11日水曜日

 ゆっくりゆっくり時間をかけて吸収した言葉が自分の精神を作り始めたみたい。自分自身の「言葉」で話すための準備。多くの「大人」の言葉が秘密の契約を通して汚染されていくのを見守りながら自分の言葉をどういう風にしていきたいかを考えてた。「息の根を止められてるくせに」「偉そうに」「話してこないで」と思いながら。

 喫茶店で働いている時も、みんなと同じ黒ストッキングに黒エプロンをつけて狭いホールを行ったりきたりして、小さなミルクピッチャーにミルクを入れたりして、3分間分の砂時計をひっくり返して小さな部屋で休憩をしてる時、ポケットから小さな紙を取り出して、その言葉を暗唱した。そんな小さな世界も守らなければならないルールはたくさんあって、私はそれを理解するのに時間がかかってしまい、店長にキっと睨まれる。私はレジの引だしにある絵画のプリントされたマッチ箱を見つめる。この世界と私をつなげるものは、このマッチ箱だけ。砂漠のように乾いた水のない世界。誰も私に価値があるなんて思っていない。そういう場所では一滴の水が心に浸透する。心をそれに慣れさせる。小さな紙に書かれた詩。それとマッチ箱に描かれたの女性の絵。

 今日は三茶の古着屋さんで小さな赤いカゴと紫色のカゴを買った。それを化粧台に乗せて使わない化粧品を中に入れる。部屋にはあちこち、彫刻家の作品が転がってて、私はそれが嬉しくなる。彼女の息吹を、感じれることが嬉しい。価値に向かって走ろうとしてしまう私の足をクイクイとひっぱって、こっちも見てね。と教えてくれる。

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