2018年6月8日金曜日

 ずっと疑っていたもの、ずっと違和感を感じていたこと、そういう言葉がどういう言葉なのか、私は理解し始めたのだとおもう。私たちは何もわかってなどいない。何かをわかったように語りたがるひとは、嘘をついてる。

 そのことに気がついたのはエレーヌシクスーの言葉に触れてからだと思う。彼女の言葉は私と世界の間に隔たりを作る。世界を意味で分解する人たちの言葉は、それを「知るもの」と「知らないもの」との間に距離をつくる。

 そこにひそむのは優越感情だと私は思う。

 トフルの問題集を解いているのだけど、下地に世界史があるので、どんな言葉も割とすっと頭に入ってくる。今日の課題文は一番最初のアメリカ小説家について。アメリカ独立革命前までは植民地にすむひとは正確にいえば「イギリス人」だったので、初めて「マエリカの小説」を書いた人はアメリカ独立後のアメリカ社会を小説にした人ということになるらしい。そこには「開拓精神」と「個人主義」が反映されているはずで、その定義に基づけば、James Fenimore Cooperという人がアメリカで初めての小説家ということになる。

 ほら、ここでも境界線の話。境界線を作って世界をどんどん整理できる人が「知的な人」だということ。だとすれば、やっぱり私は「白痴」なのだと思う。境界線が理解できず、あなたと私の間に隔たりがあることにも気づけず、すべての生き物とすぐにどうかしてしまい、飼い犬にも「お前は犬」と思われてしまうのだから。

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