2018年6月28日木曜日

 あの眠れない日々はなんだったんだろう。と思うくらい最近は眠い。地球の中心にぐっと引き寄せられるように深い眠りについて、起きると脳みそがふくらんでるような感覚。サンソをたっぷり吸って肥沃な土地にして、種子を待っているような感じ。

 世界史を読んでいるとドキドキする。自分が知りえない世界について、過去について、知ることができるなんて。世界が現在にいたるまでの物語。過去にあったことを理解すると「今の世界」をよく理解できる気がする。私たちが謳歌することができている自由の土台には歴史がある、ということ。

 そうやって少しずつ言葉を通して世界を知って行っているのに、不思議と自分の心の中から言葉がどんどん消えていく感覚がある。言葉の粒が、何かと結合して、瞬時に消えていく。そうだ科学の本で読んだことがある。世界には物質と反物質があってそれが出会うと消えてしまうんだ。だから私たちは私たちの反物質に出会ったら全速力で逃げないといけないらしい。「完全に消えてしまう前に」

 どんどん私の中から言葉が消えていく。「饒舌に何かを語る」ことに対する抵抗。雄弁でることが価値であるとすることに対する違和感。舌を切り取られた魔女の言葉でも残せということか。言葉の価値を決定するのは雄弁さではない、ということ。言葉を吸収すればするほど体内から言葉が消えていく。見つめれば見つめるほどやらなければならないことは減っていく。

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